子供の無邪気さに泣かされた話

 
無邪気な子供に泣かされた話

この記事を書いている人 - WRITER -

 

少し昔の話。

僕は宇宙人にあったことがある。

 

見た目は子供、頭脳は大人……

というどこかの推理アニメとは違って、見た目は人間、中身は謎の生命体。

その名は……

ヘビースモーカーみ◯え!(嫁さんの母親)

 

以前、僕はヤツの家に住まわせてもらっていた。

しかし、ヤツとの抗争が激化するにつれて夫婦喧嘩が増えていった。

ついに我慢できなくなり僕は娘を連れて外へ飛び出してしまった。(たらこのプロフィール要約)

 

この物語は作者が実際に体験したノンフィクションです。
中二発言などは一切出てこないので安心してお楽しみください。

 

この記事を書いている人 - WRITER -

リアル友なし・非モテ・コミュ障・中二病・ヒキコモリ・ゲーム廃人。

運命のライトノベルに出会い、作家を目指してブログで物語を書いている。

頭の中は常に中二妄想でいっぱい。

コメント返信に命をかけている。

実は、2児のパパで女王様(嫁)の召使いもしている。

詳しいたらこの生態を見る「プロフィール

たらこ

 

河川敷の端っこでたらこが叫ぶ

 

些細な事で嫁さんと喧嘩をしたたらこは、日頃のストレスも溜まっていたのか娘を連れて外へ飛び出した。

どこに行くでもなく、ただふらっと家の裏手にある河川敷へ足を運んだ。

娘の手を繋いでトボトボと土手を歩くたらこ。

 

もう何もかもが嫌になり、ポロッと口から言葉がでる。

「……もう、つかれた……」

 

娘はたらこの手を離して一人河川敷を走り回っている。

たらこは瞳から色を失い、川の流れをただぼーっと眺める。

このまま川に入ってしまえば……いや、ない。それはないな。

 

人生にピリオドを付ける勇気もなく、たらこはつぶやく。

「でもこの先どうしよう……」

 

たらこの中ではすでに答えは出ていた。

しかし、何かが引っかかる。

決断しきれない何かが。

 

ふとたらこの目に写り込んだ人影に目を向けると、楽しそうに走り回っている娘の姿があった。

「あぁ…」

何かの正体は娘の存在だった。

 

結婚したのも好きで好きでたまらないからというわけでもなく、ただ子供ができたからというだけだ。

自分がこんな辛い思いをしてまで一緒にいる意味もなければ義理もない。

ただその思いは娘には関係なく、たらこ自身の勝手な感情だ。

その感情を娘に背負わせることをためらっていたのだ。

だが、もうたらこの心は限界だった。

 

嫁の家族からは安月給だの、正社員になれだの、気を使えないだの。

と本人が頑張ってもどうすることも出来ないことを嫁の口から聞かされる。

嫁家族はみんなたらこに直接言いたいことは言わない。

必ず嫁を通してたらこに伝わる。

そして、たらこも直接言いたいことが言えない。

たらこが直接何かを言えば嫁に被害が被るからだ。

 

「ホントの家族のように思っていいよ」と言われたのは、今思うとただの社交辞令だったのだろう。

 

たらこは建前とか社交辞令といったものは好きじゃない。

言いたいことがあれば直接言えばいいし、本音で話さないと本当に分かり合えないと思っている性格なのだ。

悪く言えば言い方がきついともいう。

 

そんなたらこと建前や見栄を気にする嫁家族とは相性が最悪だった。

それは、たらこにとってただでさえストレスの溜まるマスオさん生活に、さらに拍車をかけるものだった。

 

仕事も正社員でもなく、ただの日雇い労働者。

会社にも家にもたらこの居場所はなかった。

唯一の味方と思っていた嫁からも罵詈雑言を浴びる日々が増していく。

もうたらこの心はボロボロだった。

 

「……離婚、かぁ…」

 

川を眺めるのをやめて顔を上に向ける。

そこには吸い込まれるような大きな青空が広がっていた。

綿菓子のような雲がぽつぽつと浮かんでいる。

突然たらこの体に衝撃がはしった。

 

土手を走っていた娘が、たらこめがけて体当りしてきたのだ。

あまりの衝撃にたらこはヨロヨロとして目を丸くする。

そんなたらこの行動が面白かったのか、娘はもう一度たらこに向かって走ってくる。

 

突っ込んでくる娘をたらこはがしっと抱きしめて、乾いた笑みを向ける。

娘はキラキラした目でたらこを見つめて、無邪気に笑っている。

その笑顔を見てると、たらこの目から涙が流れてきた。

 

この笑顔を失う悲しみ。

この笑顔を壊してしまう自分の不甲斐なさ。

この笑顔に本当の笑顔で応えてあげられない無力な自分。

 

「…ごめんなぁ……」

 

気づけばそんなことを口にしていた。

もう一度娘を抱きしめてたらこは弱音を吐き続ける。

 

「パパ、もう……限界や…」

小さな体をギュッと抱きしめて鼻水をすすりながらポロポロと泣き続けるたらこ。

 

ふるふると震えて泣くたらこの後ろ頭に小さく温かいものが何度も何度もあたる。

不思議に思って温かい感触の方を見るとそこには、小さな娘の手があった。

 

「だぁじょーぶ?」

 

まだ2歳にもなっていない娘は、覚えたてのつたない言葉でたらこの心配をしている。

不安そうに見つめて、たらこの頭を何度もぽんぽんとなでている。

 

呆然としているたらこに娘は続けて言う。

 

「たーの、たーの、でっけー。たーの、たーの、でっけー」

 

それは、娘が泣いたときに何度も何度も言ってあげた言葉だった。

どんな痛みもどんなつらいこともお空へ飛ばしてくれる魔法の言葉。

 

 

そんな娘の行動を目の当たりにしたたらこの涙腺は崩壊していた。

 

「…ありが、とう……大、丈夫やで…ありがとう」

力いっぱい娘を抱きしめて、鼻水をすすりながら温かい感情に身を委ねた。

 

どれほどそうしていたのか、程なくしてたらこは心底自分に腹を立てた。

 

自分が感じたことのある痛みを気づいてあげられる…

こんな心優しい子を見放そうとしているのか!

違うだろ!

そうじゃないだろ!父親っていうのは。

 

父親と過ごした記憶を殆ど持っておらず、母子家庭で育ったたらこは自分の思い描いている理想の父親像を思い浮かべて自分に叱咤する。

強くたくましく、常に笑顔で優しさにあふれて、いざという時は頼りになる。

いかにもマンガに出てきそうな父親像。

自分とは似ても似つかない理想の父親。

 

もし自分が理想の父親だったら……絶対に逃げない。

この子の笑顔を守り続ける。

どんなことがあっても、たとえ世界(嫁実家)を敵に回しても。

 

自分が見放せば必然的に娘はあの宇宙人たちと一緒に暮らすことになる。

子供は親の背中を見て育つ。

今は心優しい子かもしれないが、あの宇宙人たちと暮らすうちにどんどん変わっていくかもしれない。

身勝手で他人の気持ちなど微塵も考えない人の姿をした宇宙人に。

 

それはダメだ。それだけは譲れない。

そんな子にはなってほしくない。

 

人を結ぶ、人と結ばる……たくさんの人と仲良くできますように。

そう思ってつけた娘の名前。「結菜」

 

あの環境にいたら人間関係も何もない。

そもそも人間ですらないのだから。

 

たらこは決意した。

家を出ようと……

 

 

 

「なぁ、話がある……僕と一緒に実家を出ないか?」

 

あとがき

 

どうも、たらこです。

理想の父親には程遠いが今はなんとか楽しくやってる。

 

あの小さかった娘が今はもう小学生だ。

二人目も生まれてケンカすることもしょっちゅうだが、弟の世話もたくさんしてくれる。

心優しい子のまま育ってくれてるのかな?

 

まさか自分が20も離れた子に泣かされる日が来るとは思わなかった。

 

 

最近は児童虐待や親が子供を死なせるといったニュースをよく耳にする。

そんなニュースを見るたびにいつも思うのは、何で子供作ったんだ?ということだ。

 

子供は親を選べない。

だから選ばれた僕たち親には子供に応える義務があるのではないだろか。

僕たちが選んだんじゃない。子供が僕たちを選んだくれたんだ。

何を想って僕を選んでくれたのかはわからないが、僕を選んでよかったと言ってもらえるように、僕は子供たちに応えていきたいと思う。

 

 

 

 

この話は面白くできなかったのでシェアはお願いしません。
次は面白くしろよ! というツイート待ってます。

この記事を書いている人 - WRITER -

Copyright© ストーリーテラー(物語綴り)たらこが語る , 2017 All Rights Reserved.