2017/07/26

真夜中の決闘!大量発生したゴキブリをたらこは対処できるのか?

 

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これは、人類のほとんどが見るだけで恐怖の声を上げるヤツとの対決。

 

もし、あなたがこいつに出会ってしまったらこの話を参考にするのもいいだろう。

 

※この物語は作者の実体験を元に多少のフィクションが含まれます。
なお、この文章には中二病発言、オタク発言が連発されているので、
これらのことを了承の上お楽しみください。

 

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リアル友なし・非モテ・コミュ障・中二病・ヒキコモリ・ゲーム廃人。

運命のライトノベルに出会い、作家を目指してブログで物語を書いている。

コメント返信に命をかけている。

実は、2児のパパで女王様(嫁)の召使いもしている。

詳しいたらこの生態を見る「プロフィール

たらこ

 

 

漆黒の王者VSヒキコモリゲーマーたらこ

 

夜も深くなり誰もが寝静まったころ
ガチャガチャと音を立てやがて
――カチャリ――と鍵の外れる音がする。

 

「ただいま~おかえり~」と小さな声で一人漫才をする黒い影が
玄関でごそごそと動いている。

黒い影はその存在を知られないように
そろりそろりと足音を立てずに部屋の中に入る。

真っ暗な視界の中、台所の蛍光灯と手持ちのケータイの明かりを頼りに
おもちゃの散らばった部屋を歩く。

 

近くではベッドの上で気持ちよさそうな子供たちの寝息が聞こえる。

親子なのだからか子供たちとその母親は同じ寝方をしている。

仕事から帰って来た黒い影にとってその光景は
心をホッとさせるものだった。

 

一仕事終えて小腹がすいている黒い影――たらこは
何か食べるものはないかとキッチンを物色しはじめた。

そして、いつものように流し台には
子供たちの食器が所狭しと置かれている。

 

「まぁた洗い物してへんのか~」

 

とぶつくさ文句を言いながらたらこは食べるものを探そうとして
ふと、何か動くものを視界の端で見たような気がした。

 

「――?」

 

何か不安を覚えながら流し台を覗き込むとそこには

 

 

「~~~~~~~~~~~~~~~ッ!」

 

声にならない悲鳴を上げて
たらこの眼はその一点から動かせずに立ち尽くすことしか出来なかった。

 

流し台の中にいたのは1匹の……いや1体の王だった。

全身を漆黒に染め上げ、頭からは昆虫の証である長い触角をうねうねと動かしている。

体の周囲からは常時、すべての生物に対して恐怖を植え付ける覇気を放出している。

漆黒の王者『ゴキブリ』通称【G】。

 

なんでここに?

い、いや待て、

まだヤツはこちらに気づいていない。

たらこはわき立つ恐怖を抑えつけ
冷静になろうと状況把握に徹した。

そして王を殺すための行動に移ろうとしたその時……

 

 

「――――――~~~~~~ひぃっ!」

 

 

今度こそたらこは絶句した。

いや、恐怖した。

視界の中に入れてしまったのだ。

 

新たな【G】を――
そしてその周りを取り巻く小さなモノたち。

 

(やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい――ッ!)

 

ひきつった顔でたらこは内心で吠えまくる。

 

そんな様子を全く介さない【G】たちは、
流し台の中で捕食を試みている。

さながら、家族団らんを見せつけられているようだ。

 

先頭を行くお父さん、後ろに控えるお母さん。

その周りにいる長男と生まれたばかりの子供二人。

恐怖のあまり動けずにいたたらこの世界は静止していた。

だが、ヤツらの1体が一歩踏み出した瞬間、たらこの世界は動きだした。

そして、たらこの思考は高速に働いていく。

 

(そ、そう、これはゲーム、ゲームなんだ。

『俺が【G】をすべて駆逐するか、【G】の中の誰か1体でも俺から逃げ切ることが出来るか』

というゲーム)

全てを殺るか誰かが逃げ切るかという単純なゲームだ。

 

――ゲーム――

 

その言葉をつぶやいた瞬間たらこの目つきが変わる。

 

生粋のゲーマーであるたらこは
そのゲーム脳で現状をモンスター討伐のゲームと考え
高速で思考し、より高度な戦略を生み出し、確かな戦術をもって
モンスターを討伐すべく頭を働かせる。

深夜誰もが寝静まった暗闇の中でたらこは小さな声で言った。

 

「――――さぁ、ゲームをはじめようッ!」

 

先制攻撃はたらこが手にする――人類の英知を集めた結晶――ゴキジェットを先頭を行く1体に爆散させる。

しかし、太古の昔から生きながらえる漆黒の王者は危険をすぐさま察知し、一目散に走りだす。

少しの攻撃を受けたが、古代から連綿と繋がれてきた抵抗力で重傷を回避する王者。

危険度Maxと判断した王者は、
断腸の思いで後続に控える家族を見捨て走り出す。

 

「……すまない、おまえたち……」

 

王は涙を呑んでつぶやいた。

 

――すべては種を存続させるために――。

 

そして、後続にいた女王もまた爆散した微量の毒ガスをすぐさま察知し、
子供たちを横切る形で走り出す。

異変に気付いた子供たちも母親にならって一斉に走り出した。

 

「にげて!はやく!はやくにげるのよ!」

「――えっ? ……わ、わかったよ」

 

女王は走りざまに叫び、危険を子供たちに知らせる。

困惑する子供たちも母親の必死の形相から命の危険を察知し、行動を起こす。

 

長きにわたって人類と対決してきた経験から【G】たちは、決して同じ方向へ向かわない。

四方八方に散らばりでたらめに走り出す。

でなければ、固まったところを集中攻撃されてしまうからだ。

遺伝子で培われた記憶が
本能がそうさせるのか大人子供関係なく散り散りに走る。

 

わが身を顧みず種の存続を優先する誇り高き種族。

 

迫りくる死から逃げながら王は後ろを振り返る。

そこには、同じく死から逃げるそれぞれの家族の姿があった。

これでいい、誰かが生き残ればそれでいい。と。

王は死の恐怖とともに安堵した。

しかし次の瞬間、王の目が見開かれる。

 

そう、普通の人間なら【G】が一斉に別方向に走り出したら、恐怖で体が動かなくなる。

もしくは、どの個体に武器(ゴキジェット)を振るっていいかわからずにあたふたしてしまう。

そう、普通の人間なら……。

 

例にもれず、たらこも普通の人間……。
いや、普通よりダメ寄りの人間だ。

 

しかし、今はゲームに没頭するたらこ。

『ゲーマー』だ。

 

【G】を抹殺するゲームをしているプレイヤーたらこは、
ただ武器を振り回す素人じゃない。

一瞬のうちに閃いた思考、戦略を持って行動している。

たらこはいたって冷静であった。

【G】たちが一斉に走り出したのを見て、たらこの口が弓なりになる。

 

――やはり、そうきたか――。

 

たらこは武器をもって1体の王を追い回しているが、
もう一方の手にはこのゲームにおける切り札が握られていた。

この時を待っていたたらこは、切り札を切る。

 

今だ! 滅びのマッディストリーーーム(濁流)!!

 

握られていた6人用鍋を勢い良く傾ける。

中から出てくるのは大量の水。

ナイヤガラの滝を連想させる濁流が王をめがけて押し寄せる。

 

驚愕にあえぐ王は、呆然と立ち尽くすだけで
その体を濁流に預ける形となった。

そして眼の前に見える光景は、
バラバラになって走る――先程自分が切り捨てた――家族がいた。

漆黒の王者の顔が蒼白になり、うなる。

 

………まずい、まずいぞ。

 

広範囲を流れる大量の水は、逃げ惑う【G】たち全員を飲み込むには十分であった。

次々と水に飲まれていく【G】たちは、抵抗する間もなく
ましてや抗えるはずもなく、ただ流されていくだけとなった。

 

長い長い――人間には一瞬の――川下りを終えて次に現れたのは、巨大な穴。

その穴に水は円を描きながら吸い込まれていく。

その様は、巨大な渦潮そのものだった。

 

しかし穴は意外と浅く、【G】たちを運んできた水はどこかへ流れていった。

滝行の様なひと時を過ごした後、王は家族の元へ駆け寄ろうと立ち上がろうとする
――が、次の瞬間、王の視界が白くなり、意識が遠のいていく。

 

 

――鍋の中の水をすべて流し切り、【G】たち全てが排水溝に流されたのを確認したたらこは、
すかさず、もう片方の手に持っていた人類の英知『ゴキジェット』のノズルを排水溝に入れる。

 

「――チェックメイト」

 

たらこは口元を吊り上げ小さくつぶやいた。

 

排水溝には、生ごみをキャッチする排水溝ネットが取り付けられている。

そのせいで、【G】たちの逃げ道は、もと来た道……排水溝上部しかない。

ヤツらがそこから出てくるのを見越してゴキジェットをたっぷり30秒噴射し続ける。

 

しばらくすると、人間にとっても有害な霧は
小さな排水溝だけでは収まりきらず流し台の中まで充満してきた。

たらこは片方の手で口元を抑えながら
それでも、噴射するのを止めない。

確実に始末するためには多少のリスクは必要と判断したからだ。

全ての【G】を抹殺できたと確信したたらこは
満を持して排水溝のふたを開ける。

果たしてそこに見えるものは……

 

 

大小5体のモンスターの骸。

 

「~~~~~~~~~~~~~よっしっ!」

 

ゲームに勝利したたらこはガッツポーズを片手で作り、声にならない歓喜を上げる。

 

 

勝利の余韻に浸りながら、流し台の中にある食器を洗い、
最後に排水溝ネットの処理をする。

次の日が――その日の朝だが――ゴミの日なので、ゴミ袋を片手にたらこは、
ガチャガチャと音を立ててドアを開け、闇の中へ消えていくのであった。

 

 

 

――カサカサと動く1体の黒い影
流し台の上で人間が去っていくのを見つめる目がキラリと光ったーー。

 

あとがき

 

あ、どうも。たらこです。

今回のこの騒動だが、なぜこんなにゴキブリが大量発生したのか考えてみると
それは数日前にさかのぼる。

 

――家族みんなでお出かけをして帰宅後に、1匹のゴキブリが天井に張り付いていた。

その1匹は雑誌でぺしゃんこにしたのだが、
「まだいるかもしれない、ゴキブリほ〇ほ〇買ってきて」
と嫁さんが言うので、

パシリとしても定評のあるたらこは、そっこーで買ってきて仕掛けたーー。

 

 

ところで、罠(トラップ)には2種類の仕掛け方があるのをご存じだろうか。

1つは、獲物が通るであろう場所に仕掛けておく『設置タイプ』。

もう1つは、獲物をおびき寄せて仕留める『おびき寄せタイプ』。

 

しかし、罠(トラップ)は必ず成功するものではなく、それぞれに弱点というものがある。

設置タイプは、仕掛けた場所に獲物が通らなければまったく意味がない。

おびき寄せタイプは、本来こなかった獲物をわざわざおびき寄せるので、
危険を伴う恐れがあるということ。

 

ここで思い出してほしいのが、
ゴキブリホ〇ホ〇という罠(トラップ)のタイプは、後者の『おびき寄せタイプ』ということ。

そう、本来こなかったかもしれないゴキブリをわざわざ呼び寄せてしまうという……

 

しかし、ゴキブリも長年の人間との対決で、この手の罠(トラップ)を熟知している。

なので、匂いにつられてのこのこやって来るが、
匂いの元まで行かずに、その周囲で餌がないか探し始める。

そう、もうゴキブリホ〇ホ〇の時代は終わったのだ!

今は、見つけたらそっこーで退治できるゴキジェット。

 

 

ところで、本文の最後だが、
僕ことたらこがカッコよく消えていくように書かれているが、現実はめっちゃ怖かった。

もしゴキたちが蘇ったらどうしようと。

全身ぷるぷるしながらゴミ捨てに行っているのが現実だ。

 

 

 

 

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