2017/07/26

日本の神話がおもしろ過ぎた件について

 
日本神話が面白すぎた件について

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神話……

それは、神様たちのお話。

ギリシャ神話や北欧神話。

かの有名な物語には個性豊かな神様たちが織りなす壮大なストーリーが描かれている。

いたずら好きの神(ロキ)の狡猾さであったり、
全知全能の神(ゼウス)の下半身に忠実な生き方であったりと。

 

さて、ここ日本にも彼らに負けず劣らずの神話が語り継がれている。

イザナギとイザナミ……

どこかで聞いたことがあるのではないだろうか。

※この物語は相手をホネヌキにする魅惑の心理テクニック(著ゆうきゆう)を参考に作者が多少アレンジを加えているということを了承の上でお楽しみください。

 

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リアル友なし・非モテ・コミュ障・中二病・ヒキコモリ・ゲーム廃人。

運命のライトノベルに出会い、作家を目指してブログで物語を書いている。

コメント返信に命をかけている。

実は、2児のパパで女王様(嫁)の召使いもしている。

詳しいたらこの生態を見る「プロフィール

たらこ

 

イザナギとイザナミ

 

この世に男と女が生まれた。

男の名はイザナギ。

女の名はイザナミ。

 

イザナミはイザナギを見るなり顔を赤く染めて日本で初めての言葉を発した。

「まぁ、なんていい男なの」

また、イザナギもイザナミを見るなり鼻の下を伸ばして興奮気味に言った。

「おぉ、なんていい女なんだ」

 

衝撃の事実だが、当時の女性はすごい積極的だったのだろう。

日本初の逆ナンをやってのけたのである。

 

「なんて素敵な殿方なのかしら。わたくしはイザナミと申します。
よろしかったらお名前をお聞かせください」

「僕の名前はイザナギ。イザナミっていうんだ、すごくかわいい名前だね」

「かわいいだなんて……恥ずかしいですわ」

イザナミは顔を真赤にしてうつむく。

そして、自分の体を見下ろしてふとある疑問をいだいた。

 

「ねぇ、イザナギ様?わたくしの体には、一点だけ欠けた部分がありますの」

イザナミの体をじっくり舐め回すように見たイザナギも自分の体を見下ろして言う。

「ホントだね。僕の体には、一点だけ出っ張った部分があるみたいだ」

…………。

 

「「そうよ(だ)!!」」

 

「二人のその部分を合わせればいいのではありませんこと?」

「ああ、そうだな。僕もそう思ったよ」

 

現代日本では斬新すぎて、ソッコーで警察に通報されるだろう逆ナンを成功させた彼らは、

それはもうしっぽりと……。

 

 

程なくしてイザナミのお腹に子供ができた。

しかし、子供という概念すらなかった日本で初めての男女は疑問にあえぐ。

「イザナギ様?わたくしのお腹に何かいますわ?」

「なんだろう?どんどん大きくなっていくな?」(なんか体型崩れてねぇ?)

キレイだったイザナミが少しずつ変化していくことに多少の不満を抱き始めた時。

イザナミに大きな異変が訪れた。

 

「イザナギ様……痛い、痛いです。助けてください。ああぁぁ」

「なぁっ!? 痛いのか?どうすれば、どうすればいいんだぁぁ!」

イザナミはあまりの痛さにイザナギに手を伸ばして声にならない声で助けを求める。

「イ……イザ、ナギ様、たす、け……て」

「しっかり、しっかりするんだ、イザナミぃぃー!」

イザナミの手をがっしり握って天を仰ぎ叫ぶイザナギ。

 

「おぎゃーおぎゃーおぎゃー」

イザナミのお腹の中から出てきた子供は泣き叫ぶ。

しかし、その子供には一切の骨がなかったのだ。

 

自分たちとは違う別のナニカ。

そう思った彼らは、泣き叫ぶ子供を船に乗せてどこかへ流してしまった。

アレは何だったのか……。

 

 

自分たちの身に何が起こったのかを知るために、彼らは天界に入るという神ーー天津神に相談することにした。

そこで天津神はおっしゃった。

「アレは赤子。お主たちの子供じゃ。」

「子供?」

「ああ、子孫……お主たちのあとを継ぐものじゃ」

「では、どうして僕たちと全然違う生き物に見えたのですか?」

「あの子は骨が一切なかったからな」

「まぁ、骨が……何が、何がいけなかったのですか?」

「女から声をかけたのがいけなかったんじゃないのかな?」

「「な、なるほどー!」」

神様の啓示を受けた彼らは、出会いをやり直すことにした。

 

 

二人は意を決して出会いをやり直した。

「お、おぉ、なんていい女なんだー」(棒)

「ま、まぁ、なんていい男なのー」(棒)

…………。

 

 

何にしても、二人は結ばれて、たくさんの子どもを授かる。

山や海や草、日本の本州、四国、九州などのたくさんの神が生まれた。

日本はこうしてできたのだ。

めでたしめでたし……

 

 

 

とはならず、まだ続きがある。

 

「イザナギ様、今度の子はすごく熱いわ」

「熱いのか!どんな子が生まれるのか楽しみだなぁ」

「ええ、そうですわね」

 

そして、イザナミは火の神「ヒノカグツチ」を産んだ。

しかし、そのときにイザナミの陰部をその火で焼かれてしまった。

 

「あああああぁぁぁぁぁぁーーー!」

「イザナミ、どうした!?」

慌ててイザナミのもとへかけ寄るイザナギ。

「イ……イザ、ナギ様、たす、け……て」

「しっかり、しっかりするんだ、イザナミぃぃー!」

ものすごいデジャブを感じながらイザナギは、イザナミの手をがっしり握って天を仰ぎ叫ぶ。

 

しかし、今度はイザナミがゆっくりと目を閉じて動かなくなった。

「えっ?イザナミ?」

イザナミをゆさゆさと体を揺らして呼びかけるが、一向に反応がない。

「ははっ、何の冗談なんだイザナミ? 僕をからかっているのかい?」

イザナミの陰部は焼けただれて、ぐったりとしたままピクリともしない。

「い、イザナミ?イザナミ?何してるんだ!イザナミぃ!起きるんだ!目を覚ましてくれ、お願いだ、お願いだから……」

 

イザナギの目からは大量の涙を鼻からは大量の鼻水を垂らして、何度も何度も何度もイザナミに呼びかける。

徐々に冷たくなっていくイザナミの体を抱えながら、イザナギは涙が枯れるまで泣き続けた。

 

イザナミを失った悲しみで怒り狂ったイザナギは、自分の子であるヒノカツチを睨みつけて腰に挿してあった刀を振るった。

「キサマかあぁぁ!キサマが我が愛しの妻を殺したのかああぁぁ!」

「#%&◯$×$#&%パ……パ……」

生まれたばかりのヒノカグツチは何かの言葉を発していたが、イザナギには理解できなかった。

 

メラメラと全身から炎があふれ出るヒノカグツチ。

その炎を見たイザナギは、憤怒と憎悪の炎を心に宿し神速の抜刀術をもって我が子に襲いかかる。

「%&$#△%や……だ……」

ヒノカグツチは自身の炎を手のひらで球体状にしてイザナギに手を突き出す。

 

天翔雷龍閃!

螺旋炎丸!

 

2つの巨大な力がぶつかり、辺り一面をクレーターに変えてしまう。

 

戦闘跡地

 

果たして打ち勝ったのは……

 

 

 

「さぁ、お前のカタキは討ったぞ。イザナミ、僕の元へ戻ってきておくれ」

瞳の色を失い乾いた笑みを浮かべながら、イザナギはヒノカグツチの首を手に持って笑い続けた。

 

「イザナミ、イザナミ、はっ、はははっ、ははははははははっ!」

 

 

 

しばらくしてイザナギは、愛する妻を失った悲しみから黄泉の国(死者の世界)へと旅をすることにした。

 

夜の墓地を彷彿させるおどろおどろしい雰囲気が立ち込める景色。

辺りを見回せば、今にも死者が地面を突き破って出てきそうなところ。

そんな中をたった一人で歩くイザナギ。

そこでひとつの暗室にたどり着いた。

すると中から、愛する妻の声が聞こえてきた。

 

イザナギはイザナミの声を聞くなり扉の向こうへ叫んだ。

「イザナミ、イザナミなのかい? 僕だ、イザナギだ」

突然の予期せぬ訪問者に驚きを隠せないイザナミは嬉しさと悲しみを交えて応えた。

「あぁ、イザナギ様。こんなところまで来てくださったのですね。
しかし、私は黄泉の国の食べ物を食べてしまったので、地上に戻ることはできないのです」

「そんなぁ、そんなことを言わないでおくれ。何とか一緒に帰れないか?」

 

イザナギの必死の説得によってイザナミは言いました。

「わかりました。黄泉の国の神と相談してまいります。それまで、決してこの扉を開けないでください」

「わかった。待ってるよ。早く会いたいよイザナミ」

「…………」

 

古今東西この手の話で、約束が守られることはない。

例に漏れずイザナギもしびれを切らして、扉を開けて中をのぞいてしまった。

「遅い、一体いつまでかかってるんだ!イザナミ、開けるぞ」

彼は、愛する妻のいとおしい姿を想像していたのだろうか。

しかし、中には驚くべき光景があった。

 

 

体中が腐りはて、この世のものではない生物が取りつき、醜く成り果てた妻の姿があった。

「…………」

「…………」

「――――――ッ!!」

「――――――ッ!!」

「うぎゃああああああああ!」

「見たわねえええええええ!」

 

イザナギは、きびすを返して、一目散に逃げ出す。

醜い姿を見られたことと、逃げられたことのショックでイザナミは、黄泉の国中の死体を操り彼を捕まえようと追いかける。

「おのれええぇぇ逃がすかあぁぁぁぁ!骸骨隊(スパルトイ)!あやつを引っ捕らえるのよおぉぉー」

大量の骸骨の群れはイザナミの指示の下イザナギを捕まえようと走り出す。

剣と盾を持った骸骨の集団が地面から次々と現れて、イザナギに襲いかかる。

「やばいやばいやばいやばいいぃぃーーし、死ぬぬううぅ」

 

決死の逃走劇を演じたイザナギは、何とか地上にたどり付いた。

 

イザナギを逃してしまったイザナミは怒気を込めて叫ぶ。

「おのれぇぇ、私は1日に1000人の人を殺してやるぅ!」

「そ、それなら、僕は1日に1500人の子どもを産ませるだろう!」

妻の迫力に気圧されてイザナギは盛大な浮気宣言をした。

 

そして、イザナギは己の欲情を満たすため新たな女を探すのであった。

 

あとがき

 

どうも、たらこです。

 

イザナギの1日1500人子供を産ませるという宣言。

1年365日で考えると、年間およそ55万人の出生者になる。

現在の年間出生者は、およそ100万人なので、かなり近い数字に驚きだ。

と言うかイザナギ頑張り過ぎではないか?(どんだけヤリ◯ンなんだよ)

 

そして、妻の前で堂々と浮気発言をする潔さはいっそ清々しいものだ。

某石田◯一さんもビックリ発言。

 

今回のこの話をあえて現実に重ねるなら、大切な人との別れにも通じるのではないだろうか。

元カレや元カノ。

それは、失ったからこそより美化されるもので。

そして、何とかよりを戻そうとすることも多いだろう。

 

しかし、すでに終わってしまった恋は簡単には取り戻せないもの。

もし、それができたとしても、過度に美化していたため理想と現実のギャップに失望してしまうこともあるだろう。

そのため、また同じことを繰り返し、2人は、怒り、罵倒しあい、あまつさえ、幸せだった大切な思い出まで台無しにしてしまうことになる。

 

しかし、この神話にはこんな続きがある。

イザナギが黄泉の国の汚れを落とそうと体を洗ったところ、そこからかの有名なアマテラスやスサノオが生まれた。

そこから、日本神話はさらに壮大に発展していく。

 

たとえ汚れていてもそこから生まれる何かがある。

この話は、そんな希望を僕たちに教えてくれているのかもしれない。

 

もし、今泥をすすって生きていたとしても、不平不満を抱えて暮らしていたとしても、
理不尽な上司に従っていたとしても、あなたの人生はまだ終わっていない。

 

今、黄泉の国の中をさまよっていたとしても、イザナギのように必死にあがけば黄泉の国(恐怖や不安)から抜け出せるはずだ。

そこから何か新しいことが見つかるかもしれない。

希望を捨てずにもう少し足掻いてみようじゃないか。

理不尽な世界に、不条理な世の中に。

 

 

という感じで、日本の神話も世界に負けず劣らずな物語でした。

 

 

 

 

 

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